reblog, 私の意見
21 June

「2位」じゃダメだった、スパコン世界1位に、理研と富士通が発表

理化学研究所(理研、野依良治理事長)と富士通(山本正己社長)は、共同で開発している京速コンピュータ「京」が世界1位になったと発表した。ドイツのハンブルクで開催している「第26回国際スーパーコンピューティング会議(ISC’11)」が6月20日に発表した「第37回TOP500リスト」で明らかになった。日本のスーパーコンピュータが1位になるのは、04年6月の「地球シミュレータ」(NEC)以来。

asahi.com(朝日新聞社):「2位」じゃダメだった、スパコン世界1位に、理研と富士通が発表 – e-ビジネス情報(提供:BCN) – デジタル

何はともあれ、7年ぶりの1位奪還、おめでとうございます。

様々な技術においては、1位になることも2位になることも3位になることも、結果はいろいろあるでしょうが、
科学技術であれ、スポーツであれ、頂点を目指して努力する姿勢そのものは尊いのだと思います。

とは言え、2位を大きく引き離しての1位。
これは素晴らしく意義のあることだと思います。

財政赤字、少子高齢化、長引く不況など、「成熟社会」とか称して日本はこれ以上発展しないかのような論調が強い中、突然起きた3・11大震災。
ますます縮み志向になっていくかのような風潮の中で、これは快挙ですよ。

理研機構長で次世代スーパーコンピュータ開発実施本部の平尾公彦副本部長は
「東日本大震災で、非常に大きな被害を受けた方々に希望を与える意味で、世界一の意義は大きい。我が国の原動力はものづくりにある。『京』を日本復活の起爆剤にしたい」
と語っておられますが、その通りだと思います。
さらに言えば、日本復活だけではなく、世界の繁栄に貢献する起爆剤にもしていただきたいと思います。

また、理研理事長で同本部の野依良治本部長は、
「スーパーコンピュータは国家基幹技術として、気象予測など、広い意味での国家安全保障に不可欠だ。」
と話しておられます。
この点も非常に大事なことだと思います。
国家安全保障に不可欠な国家基幹技術として、
頂点を極める以上に、その地位を維持することの困難さを重々承知の上で、
ぜひ、2位ではいけないんですか、などと思わず、
1位を維持していただきたいものだと強く願います。