Posts Tagged ‘マニフェスト’

与謝野馨経済財政担当相は5月10日発売の月刊誌「Voice」で、民主党のマニフェスト(政権公約)について「いまがリアリティーのない政策をマジックのように撤回できるいい機会であることは間違いない」と指摘し、菅直人首相に一部を撤回するよう進言していたことを明らかにした。首相には「自民党と政策協議をすれば自民党から押し込まれるでしょう。そのとき政策を撤回するというのは何でもないことなのです」と伝えたという。

現実性ないマニフェストの撤回を首相に進言 与謝野氏、雑誌で明かす (産経新聞) – Yahooニュース

開いた口がふさがりません。

民主党はこのマニフェストを掲げて、「政権交代」を賭けて、一昨年の衆院選を戦ったはずです。

そのマニフェストが間違っていたというならば、下野するのが立憲政治の常道ではないでしょうか。

枝葉のことで修正が入るのはある程度やむを得ないとしても、幹である政策そのものを「自民党に押し込まれ」たら撤回すればよい、それは「なんでもないことなのです」とは。

マニフェストとはそんなに軽いものなのでしょうか?
国民との約束ではなかったのでしょうか?
「国民はマニフェストを見て投票しているわけではない」という意見もありますが、それでも、政党としては、「政権をとったならば、こういう政策を実現します」と約束、あるいは意思表示しているものがマニフェストでしょう。
それを実行すること、少なくとも実行するために最大限の努力をすることが、政治家としての責務であり、誠実さではないでしょうか。

私は、民主党のマニフェストは、断固実行すべきだといっているのではありません。
むしろ、欠陥だらけの、国家解体マニフェスト、亡国マニフェストだと思っています。

しかし、だからと言って、「なかったことにする」みたいな姑息な撤回の仕方は、ありえないと思うのです。

もし、間違っていた、あるいは実現不可能なマニフェストだというならば、素直に過ちを認め、下野すべきです。
それでこそ、民主主義は担保されるのではないでしょうか。

こんな国民の目を欺くようなことをしていては、日本の民主主義は死んでしまいます。

与謝野氏も、自民党時代は(そして「立ち上がれ日本」時代も)民主党を批判していたはずです。
その本人が、政権内に入ること自体、大いに疑問を感じていたのですが、誠に節操がないというか、信義にかけるというか、まさしく「開いた口がふさがらない」です。
こんな人が政権中枢にいるとは、情けない限りです。

政治への信頼、政治家への尊敬を失わせる、与謝野氏の発言(これまでの言動も含めて)は、国難を助長させる、亡国政治家の一人と断定せざるをえません。

これ以上晩節を汚すことなく、引退されることをお勧めいたします。


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--政権批判を強めていますが、菅政治の問題点は何ですか。

鳩山氏 私は道半ばで首相を辞めたけれども、「国民の生活が第一」という政策的考え方は継承してほしかった。東アジア共同体がTPP(環太平洋パートナーシップ協定)にいつの間にか衣替えし、地域主権の考え方も変わった。一丁目一番地で考えた政策が必ずしもそう扱われていない。もう一度、原点に戻ってほしいという気持ちで申し上げている。

特集ワイド:鳩山前首相の胸の内 問題は小沢氏より菅首相側 – 毎日jp(毎日新聞)

政治家は、言葉を武器に戦わなければなりません。
しかし、嘘や誤魔化しを言ったり、うまく言い逃れをしたりしてもいいというわけではありません。

鳩山前首相が「命を守りたい」と絶叫し、党是でもあろう「国民の生活が第一」という言葉とは裏腹に、スローガンのように「コンクリートから人へ」と言ったことが今回の震災で誤りだったことが明確になりました。
このことを、まず反省し、国民にお詫びすべきでしょう。

TPPも、「東アジア共同体」という、中国を盟主にしかねない危険なものよりは、はるかによいと思いますし、地域主権の考えも国家主権を分裂させる大変危険なものですし、震災の復興などのような大事業は国家主導でやらなければ不可能に近いでしょう。

また、政権交代以降の政治を混迷させている最初の原因の一つは、普天間飛行場移設問題の迷走劇でしょう。
さらに、温室効果ガス25%削減も、農家の戸別所得補償、子ども手当も間違ってないとお考えのようです。

「国難の時に…」と仰るが、みずからが国難の元凶となっているという意識は、まったくないようです。

このままであれば、菅首相ともども、日本国を最悪の国難の淵に叩き込んだ、最悪の宰相としてその名を歴史に残すことになりかねません。

マニフェストの「精神は間違っていない」と言い切る前首相ですが、このような「国難マニフェスト」は、さっさと捨て去るべきです。

鳩山前首相の政治家としての出自を見るならば、自民党田中派という、保守本流に属していたはずです。

この際、保守の精神へと回帰することが、汚名を雪ぐ唯一の道だと思います。


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