誇張ではないでしょう?:「脅威論の誇張」に断固反対=防衛白書で中国国防省
【北京時事】中国国防省の耿雁生報道官は4日、日本の2011年版防衛白書について「中国脅威論をやたらに誇張したもので、下心を持っている」として、白書の記述に断固反対する談話を発表した。
時事ドットコム:「脅威論の誇張」に断固反対=防衛白書で中国国防省
・20年以上連続して、軍事費を前年度比10%以上(しかもその中に人件費等は含まれていないという)拡大し続けていること。
・2008年から、沖ノ鳥島近海で海軍の軍事演習を行っていること。
・西沙・南沙諸島は歴史的にも国際法上も中国の領土だと言ってはばからない態度。
・1992年の「領海法」によって尖閣諸島を中国の領土と規定してしまっていること。
・2008年10月には中国海軍4隻の艦隊が宗谷海峡を抜けて太平洋に出、さらに昨年4月には、宮古海峡を10隻で堂々と横断したこと。
・尖閣諸島の魚釣島近海((もちろん日本のEEZ)には中国の海洋調査船や漁船が頻繁に来ており、それらは海保の警告を無視していること。
・今年6月には東日本大震災に託けて宮城県沖にまで調査船が来たことは記憶に新しい。
・中国はすでに450発の核弾頭を持ち(内250発は戦略核)、2020年までにはアメリカの核を抜くとも推定されている。
などなど、他にもいろいろありますが、これだけを見ても、中国の脅威を感じない方がおかしいだろう、と思ってしまいます。
脅威を感じていないのは菅首相ぐらいかもしれませんね。
加えてかの国は、情報公開がなされず、都合のいいようにプロパガンダします。
尖閣はもとより、沖縄本島さえも中国の中国の領土だと言い始めておりますが、尖閣同様、中国も人民もそのように信じ込まされます。
「南沙諸島を最初に発見し、命名したのは中国人だ中国人は早くも紀元2世紀に、長距離公開と生産活動の過程で南沙諸島を発見。・・・」(「人民網日本版」http://j.people.com.cn/94474/7403646.htmlより引用)という論法で来ると、そのうち九州も漢委奴国王の金印や「魏志倭人伝」かなんかを根拠に領有権を主張するかもしれませんね。
日本がどういう「下心」を持っているというのでしょうか?
耿雁生報道官は「中国は平和発展の道を進み、善隣友好の外交方針を堅持して、防御的な国防政策を励行している」と指摘したとありますが、これで「防御的」とは噴飯ものです。
日本に対して「中日関係の大局を維持することから出発し、隣国との相互信頼を増進して地位の平和と安定に資することをすべきだ」、
また外務省の馬朝旭報道局長は「中国の国防建設に対して勝手気ままで無責任な論評をしている」として強い不満を表明する談話を発表。日本に対し「歴史をかがみとして、自らの防衛政策を真剣に反省することを希望する」と述べた。
とは「おとなしく臣下の礼をとれ」との恫喝でしょうか。
こうした中国に対して、阿諛するようなことは論外として、ただ黙っていることは服従するに等しく、「相互信頼を増進して地位の平和と安定に資すること」にはなりません。
真に「友好」を目指すならば、毅然とした態度で、真に民主的で自由な国、国際ルールを守る国に生まれ変わるよう、忠告することこそ必要でしょう。
私たちは、大国・隋に対して一歩も引かなかった、聖徳太子の気概にこそ学ぶべきです。