原発を無理やり止める→熱中症が増える→死者が出る=これは、ある種のテロではないだろうか?
7月4日から10日までの7日間に、全国で4,520人が熱中症で病院に搬送された。 2011年は梅雨明けが記録的に早く、すでに真夏の暑さの中で、節電という影響もあり、2010年の同じ時期に比べて、およそ5倍の多さとなっている。
また、東京都心では、12日夜も熱帯夜の予報だが、電力に余裕のある夜間にも冷房を使わず、熱中症になる高齢者なども増えているという。
現政権には、幾度となく暗澹たる気持ちにさせられていますが、節電によって熱中症が増え、それで亡くなる人が出るようだと…いわゆる「原発事故」(「いわゆる『原発事故』」と「」をつけたのは、もともと、津波による被害を原発が被ったものであって、原発そのものの事故ではないことを確認するためです)、放射能被害によって亡くなった人は未だ一人もいないにもかかわらず…一体だれがその責任を負うべきでしょうか?
言うまでもなく、第一責任者は、菅首相です。
おそらくは責任を問われても、「熱中症は猛暑のせいで、直接的には原発をとめたせいではない」などと弁明すると思いますが。
しかし、問題は、十分な電力供給が担保されていれば守れる命も、供給不足では守れなくなる、ということです。
国防の観点だけでなく、防災の観点からみても、菅首相の頭の中には、国民の生命や財産、安全を守ろうという意識が欠如しているのは明らかです。
浜岡原発を停止させたあたりから、菅首相の(おそらくは深層心理で強く願っていると思われる)反原発、原発を全部止めたいという願いを、着実に実現していっているように思われます。
唐突な「ストレステスト」もそのひとつ。
「反原発原理主義」ともいえますが、原理主義者の特徴は、非常に潔癖、杓子定規,寛容の精神がない、などです。
しかし、こと人命にかかわる事態になってきても、反原発原理主義を押し通すならば、これはテロリストと変わらない行為になってきます。
かつての市民運動家が宰相となり体制側になると、堂々と国家権力の下でテロをテロとわからないように起こすことができるという意味で、菅首相、恐るべし、と言っておきたいと思います。
きょうも猛暑になりそうです(すでに暑い!)。
どうか、皆様、お気をつけてお過ごしください。