reblog: 【ドラマ・企業攻防】アサヒvsキリンM&A決戦 円高で内需企業に好機到来 3/3ページ – MSN産経ニュース
「円高で国内消費が冷え込むのは、内需企業にとっても困る。ただ、通貨が強くなることは悪いことばかりではない」
政府・日銀が6年半ぶりに円売り介入に踏み切った今月15日。大手食品メーカー幹部は、複雑な表情をみせた。
円高は海外企業のM&Aには追い風だ。1ドル=100円なら、100億ドルの企業買収に1兆円が必要だが、85円なら8500億円で済む。
【ドラマ・企業攻防】アサヒvsキリンM&A決戦 円高で内需企業に好機到来 3/3ページ – MSN産経ニュース
急激な円高で苦しんでいる企業も多いと思う。
この原因のひとつは、円の供給量の不足であろうと思う。つまり、これだけデフレ・ギャップが大きくなっているのに、紙幣を刷らなかった政府・日銀の責任は大きい。やや少し遅きに失しているかもしれないが、30兆円ぐらい紙幣を刷ってはどうか。
それとは別に、ドルやユーロよりも金利が安いにもかかわらず、元買いに流れず円買いが進んでいるということは、円が本当に強いことを意味している。「有事のドル買い」が崩れ、「有事の円買い」に変わっていくかもしれない。
いくつかの条件(憲法9条改正等)をクリアすれば、円が基軸通貨化してゆく可能性もある。
過去、幾度かの円高を乗り越えて、日本企業は強くなってきた。
円高は、政府・日銀の一時的な介入だけでは、根本的には解決できない。いつまでも税金を投入するわけにも行かないだろう。
であるならば、日本企業にはぜひ、踏ん張って、ピンチをチャンスに変えていただきたいものだ。M&Aもまた、創意工夫の一つだろう。
努力に努力を重ね、日本でしかつくれない高付加価値商品を生み出すことが必要だろう。それは、未来の基幹産業となるべきものでもある。バラマキなどではなく、そのためにこそ、政府は積極的な支援をすべきである。