17
November
「驚天動地」
中でも面目丸つぶれなのが、これまで「逮捕は当然」とばかり繰り返してきた仙谷官房長官。 そして16日午前、仙谷官房長官は「捜査関係書類をほかに流出させるというのは、私からみたら驚天動地というか」と述べた。
向こうから衝突してきたこと明らかな、そしてもしかしたら殺人(未遂)かもしれない中国漁船の船長を釈放させるというのは、私から見たら驚天動地というか。
さらに、地方の一行政機関である那覇地検のその判断を了とする、というのは、会社でいえば、係長が決定したことに、社長も専務も口を挟まない、という無責任な態度である。況や国家における安全保障の問題に関わってくる問題であるにもかかわらず、である。これも私から見たら、驚天動地というか。
日本にとっては犯罪者であるかの漁船の船長は、Vサインで帰国し、英雄扱いであるにもかかわらず、自らの職を賭して敢えて衝突ビデオを流出させるという英雄的行為を成した海上保安官を、犯罪者扱いする官房長官。これも驚天動地というか。
まったく驚天動地だらけである。
自国の国益よりも、強大な軍事力を背景に自国を覇権下に納めようという野心を持つ外国の国益を優先させる官房長官がいるということは、世界史上稀にみる、驚天動地なことではないだろうか。