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November
菅首相、「アメリカ重視」に回帰する姿勢鮮明に。APEC首脳会議閉幕
菅首相は「多少、ぎくしゃくしていると言われてきた日米関係を、しっかりとした日米関係に、まず立て直すことが必要だと」と述べた。
鳩山前首相並みのチェンジ!
これはもはや民主党のDNAなのかも知れない。
とはいえ、「アメリカ重視」に回帰する方向性自体は、正しい。
政権運営するためには、左派政党といえども、どうしても保守回帰せざるを得ない。
「左翼」と「経営」という概念とは、相容れないことが多いからだ。
しかしながら、「アメリカ重視」への回帰に向けて、大きな障害の一つとなるのは、普天間問題であろう。
これを解決する方法は、ただ一つ、「日米合意」という、国際的なお約束を、誠実に履行すること、すなわち、普天間飛行場の辺野古への移転を速やかに進めることだ。
これに関しては、「沖縄県知事選の結果を見て」などと言ってしまっている。これも反故にするという方法もあるが、そうそう何度も劇的に方向転換すると、国民の反発はさらに加速する。
となれば、お約束通り、「沖縄県知事選の結果を見て」判断すればよい。
ここで問題なのは、「事実上の一騎打ち」とマスメディアがことさらに強調する、仲井真前知事と、伊波前宜野湾市長は、両者とも、「県外移設」を鮮明にしていることだ。
そして、マスメディアの報道から、ほぼ完全に無視されている、金城タツロー候補のみが、明確に、県内移設(辺野古への移設)を訴えている。
少なくとも、普天間問題に関する限り、金城タツロー氏の主張と同じ方向である。ゆえに、民主党政権が、日米合意を誠実に履行しようと考えているならば、政策ベースでみるならば、民主党は、金城タツロー氏を支援すべきである、という結論になる(もっとも、民主党が支援するといっても、金城タツローも、幸福実現党も、否というであろうが)。