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06 November

元抑留者にみる日本繁栄の原点:「命ある限りシベリアの悲劇語る」

第二次世界大戦後に旧ソ連のシベリアなどの強制収容所に連行された元抑留者2人が60年以上の沈黙を破り、7日、兵庫県洲本市で開かれる講演会で自らの抑留体験を語る。氷点下50度になる極寒下での重労働や栄養失調、衰弱死…。これまで悲惨な記憶を口にすることはなかったが、「日本人の悲劇を後世の人たちに忘れてもらっては困る」と語り部となることを決意した。いまなお全容が明らかになっていない抑留生活を知る貴重な生き証人が歴史の真実を浮き彫りにする。

「命ある限りシベリアの悲劇語る」沈黙破った元抑留者 (1/2ページ) – MSN産経ニュース

日本人は、旧ソ連にこのような悲惨な目に遭わされても、いまもソ連やロシアを恨んでいる人はそれほど多くはないのではないか。
忘れっぽい国民性ともいわれるが、恨みを水に流すところは、日本人が本来持っている素晴らしい美点だ。
「恨み心で恨みは解けない」という仏教的な教えが、日本人の心の中に浸透しているのだろう。

戦後、日本人は苦労に苦労を重ね、努力に努力を重ねて来た。そのような勤勉な国民性、自助努力の精神が日本の繁栄の原動力であることは疑いがないが、戦後、繁栄したもう一つの秘訣は、この「恨み心をいつまでも抱かない」国民性にあるのではないか。
敗戦後、日本を占領したアメリカを、日本人は恨むどころか、その民主主義とか、自由主義とか、繁栄主義などに憧れ、そこに学んだ。
かつての敵国を恨まず、嫉妬もせず、先輩として学んだところが、戦後復興の大きな原動力になった。

敗戦後、日本人は、大変な辛酸を嘗めたのであるが、これを、「アメリカのせいだ、旧ソ連のせいだ」と言い続けていたら、いまの繁栄はなかっただろう。
もちろん、その反作用と言えるのか、自虐史観、自己否定の方もまた盛んになってしまったのは、負の遺産と言えようが。

このように苦労し、努力を重ねて日本の復興を果たした先人たち、父祖たちの努力を無にしないためにも、日本はさらに繁栄を目指し、理想国家を目指し、世界のリーダー国家となって、世界の平和と繁栄に貢献することを、国家目標とすべきだ。