2年後に来る、習近平氏が軍事統帥権を握るとき。
28日付の中国各紙によると、27日に行われた中国国防大学の行事に、先の中国共産党の第17期中央委員会第5回総会(5中総会)で中央軍事委員会副主席となった習近平国家副主席が軍装姿で参加した。一部中国メディアは習氏の軍装が披露されるのは初めてと伝えている。
「胡主席後継」の習近平氏、軍装を初披露 – MSN産経ニュース
このままいけば確実に、2年後には軍事統帥権も握る習近平氏。
一方、日本はこのまま行けば、民主党政権があと3年続く。
アジアの海は無論、アフリカ沖までの制海権を狙う中国としては、その野望を実現するには、今の政権はまことに都合がよい。
したがって、領有権をめぐる争いは、この3年以内に起こると想定し、備えをしておいたほうがよいだろう。
中国の立場に立てば、望むらくは、まず、沖縄の米軍基地の撤去だろう。これで、尖閣諸島はおろか、台湾まで取れる。
次に、日本全土からの米軍基地撤退である(これは菅首相のかねてからの願いでもある)。そうすれば、沖縄本島も確実に取れるだろう。
日本から撤退させられた米軍が、日本を救出することは、当然ながら、論理的に言ってありえない。
さらに、普天間基地移設問題で日米関係がこじれてくれれば、中国にとってこんなありがたいことはない。
民主党政権は、沖縄県知事選の結果を見て、などと言うが、国家主権に関わる判断を、沖縄県民の「民意」に転嫁して、責任を負わない、極めて卑怯な態度であり、国家のリーダーとしてまことにふさわしくない。
渦中の沖縄では県知事選が近づいてきたが、立候補を予定している現職の仲井真知事も、宜野湾市長の伊波洋一氏も、いずれも普天間基地県外移設を明言しており、争点に違いは無い。
唯一、幸福実現党から立候補予定の、金城タツロー氏のみが、県内(辺野古)移設を唱えるが、例によって、マスコミにはスルーされている。
「民意」を一定の方向に誘導しようとしている、極めて危険な水域に入っている。
習近平氏の軍事的な能力は明らかにされていないが、実のところ、世界史的な軍神(過去世は、チンギス・ハン)だ。一筋縄ではいかない、などという言葉では到底足りないくらい、手強い相手だ。
日本にとって、最悪の政権のときに、中国にとっては、最強の政権を迎えてしまうということか。
しからば、座して死を待つのか
残された時間は、もうそう多くはない。
日本がもう一度、サムライ精神を取り戻すべきだ。
集団的自衛権の問題、自衛隊法の問題、そして何より憲法9条の問題など、国防に関する諸問題を、もう避けて通ることはできない秋に来ている。