ノーベルもあきれる
憲法9条がノーベル平和賞の最有力候補になっているという。
もし受賞が決まれば、受賞者は「憲法9条を持つ日本国民」ということになるようだ。
つまり私も、受賞者の一人ということになる。
これは気持ち悪い。
20数年前のむかし、見知らぬ男性から電話がかかって来て、「おめでとうございます。このたび、◯◯に当選致しました」と言われた。
詳しく説明したいので、指定された場所に来て下さい、と言うので世間知らずだった私は、その説明会場にのこのこ出かけていった。
そこには、同じように電話で呼び集められた人たちが大勢いたのを見てまず驚いた。
結局、時代遅れになりつつあった旧式のパソコンを売りつけられそうになり、早々に退散して来た。
あれに似ている。
憲法9条で日本国民がノーベル平和賞をもらっても、結局それは高くつくだろう。
別に憲法9条がなくても、戦後の日本は平和だったろう。
それは日米安保があったから。
しかし、この構図がこれからもずっと続くとは思えない。
中国の覇権主義、新植民地主義、軍事的脅威など、危険この上ない。
このことは、もっともっと強調されてよい。
アメリカはオバマ以降、かなり弱腰になって来た。
シリア空爆をあれほど躊躇したし、ロシアのプーチンには完全に位負けしている。
かつてのアメリカではなくなっている。
このまま戦争を放棄している憲法9条を堅持していることが、どれほど危険か。
未だにその憲法9条を堅持していれば平和が守られると言っている人は、よほどおめでたいか、知性が低いか、洗脳されているか、思考停止しているか、日本を陥れるか滅ぼすかするためにわざとそう言っているか、どちらかではないか。
戦争を放棄している憲法9条でノーベル平和賞を取りましたがその結果、日本は滅びました、ということになったら、これほどノーベル平和賞の趣旨と真逆なることはない。
草葉のノーベルさんも、あきれ果てることだろう。
日本は高度な文化・文明を持っていたにもかかわらず、憲法9条を守ることによって滅んだ愚かな国、という汚名を歴史に刻まぬよう、一刻も早い改正が必要です。