重税国難
安倍総理殿。
幸福実現党が4年前の立党時から主張しているように、わが国は未曾有の国難に直面しております。
それは、安倍総理も十二分にご認識されている通りの、「外患」だけではなく、
「内憂」もございます。
その最たるものは、「増税」だと思うのです。
日本はいま、重税国家へと向かっております。
外からの脅威はわかりやすいのですが、「身中の虫」はわかりにくいものです。
消費増税ばかりが取りざたされているようですが、震災復興に関わる増税、自賠責保険料、厚生年金保険料、軽自動車税…。気がつくといつの間にか上がっている(これから上がる)税金や保険料がたくさんあります。
もう既に、相当な重税感があります。
この上さらに、消費税まで上げようとなさるのですか?
国民が苦しむこと明らかな増税を、なぜされようとなさるのですか?
消費税を上げるのは、社会保障の財源とするためだと言いますが、消費税で社会保障費をまかなおうとするならば、絶対に10%では収まらなくなるではありませんか。
さらには、これは社会保障費に当てる訳ですから、財政赤字の解消にはつながりません。
とすると、財政再建のために、また別途増税するのですか?
それではたまったものではありません。
安倍総理の目指される、「美しい国」「新しい国」は、国民が重税で喘ぐ国ですか?
そうではないでしょう。
アベノミクスの成否は、「第3の矢」、成長戦略にかかっております。
消費増税は、これに本当に冷や水をぶっかける行為ですよ。
せっかく成功しかけているアベノミクスが、ガラガラと音を立てて崩壊します。
アベノミクスに批判的な人たちに「それ見たことか」と言わせてしまうことになります。
それより何より、総理の愛すべき国民の皆さまが、塗炭の苦しみを味わうことは、見るに忍びないことではないですか。
何度も繰り返して申します。
「増税して経済成長することはあり得ない」。
この点、財務省のお役人や、学者先生がどんな詭弁を弄しようとも、それに乗ることなく、断固、増税は拒否すべきであると思います。
すべては、総理の肚一つにかかっております。
この国を、「タイタニック」のごとく沈めてしまうのか、
それとも、「救国の宰相」として歴史に名を遺すのか。
賢明な安倍総理におかれましては、後者を選択されることを、強く望みます。