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July
集団的自衛権、行使可能が当然だ
自民党の石破茂幹事長は、集団的自衛権の行使について「日米同盟の信頼関係を強めていく上でも、行使を可能にすることが必要だ」と述べたそうだが、当然だ。
「権利はあるけど使えない」などというのはどう考えてもおかしい。それなら、ないのと同じだから。
しかし、連立を組んでいる公明党は、「集団的自衛権の行使は認めないのが、政府の一貫した憲法解釈だ」などとして、反対している。
憲法改正に関しても意見は全く違う。9条を改正し、自衛隊を国防軍にしたい安倍首相と、改正には反対の公明党と。
国家の機能として、最も大切なもののひとつであるはずの安全保障に関して、全く逆の考え方だ。にもかかわらず連立を組んでいるのはなぜか。
これでは、いざというときどうしようもなくなる。まともに考えれば、連立を組む相手ではない。
もっとも、自民党の中にも、憲法改正には反対で、そのまま民主党にお移りいただいても全く違和感ない方々もたくさんおられる。
こうなると、自民党そのものも、一つの政党である必要はないと言える。
自民党もその使命を終えつつある。
既存の政党では、国を守れない。
国防の最大の危機を迎えている現在、集団的自衛権の行使すらさっさと決められない政府。
もし、中国が尖閣諸島を実効支配したら。
もし、北朝鮮がミサイルを撃ったら。
もし、朝鮮半島に有事が発生したら。
この国は極めて危ない領域に入っている。
未曽有の国難。
国家のトップには、北条時宗のような強いリーダーシップが求められる。