私の政策
23 May

民主党に贈る―「顧客に聞き、顧客を見、顧客の行動を理解せよ」

開いた口がふさがりませんね。

菅直人首相は23日の衆院東日本大震災復興特別委員会で「私は原子力の専門家ではありませんので、すべてを知っているわけではありません」と釈明したそうですが、「ぼくはものすごく原子力に詳しいんだ」とおっしゃってたのは、どこのどなたでしたっけ。

この一事を見ても、嘘つきだというのがバレバレです。

こんなことは菅首相に関しては枚挙に暇がないので、もう批判するのもバカバカしくなってきますが、そこが菅首相のねらい目かもしれませんので、虚しさを感じながらも、批判は批判として、続けていきましょう。

さて、わたしの友人の息子さん(中2)が、中学校の社会科の授業で、(おそらく政府の組織図の説明ではないかと思いますが)「総理大臣の位置はどこか」という質問に、(当然、行政府の長ですから一番上に来るのですが)

「そんなの絶対に偉くない!!菅総理はいちばん下だ~!」

と叫んだそうです。

学校の先生も良くしたもので、「そうや、その通りや」という感じで、一番下に「総理大臣」と張り出したそうです。

父親たる私の友人は「完全にオレに洗脳されとる」と言ってましたが、いや、学校の先生も納得するくらい、それはもう日本人のコモンセンスじゃございませんか、という感じですね。

先日の幸福実現党立党2周年記念大会の基調講演で日下公人先生も触れておられましたが、
当今、知識人とか言論人とか官僚とか政治家とか、「賢い」と思われている人々の感覚より、よほど中小や零細の企業の経営者、自営業者、主婦の方々など、「庶民」と言われる方々のほうがよほど賢い、というか「コモンセンス」(良識)がありますね。

たとえばこんな時期に(復興財源と称して)増税すれば大変なことになる、ということは、日本人の「コモンセンス」がある人には、ちゃんとわかる。肌感覚でわかるのです。

「エリート」といわれる人たちは、机に座っていて現場にいかない、見ていないことが多いので、かえっておろかな判断をしてしまうことがままあるようです。

エスタブリッシュメントといわれるような「偉い」方々、国家のリーダーを自認される方々には、かのドラッカー博士の次の言葉を贈りたいと思います。

もっとも、国民を「顧客」と思わず「受益者」とだけみなしてふんぞり返る体質から脱出できない人々には、「馬の耳に念仏」「豚に真珠」かもしれませんが。

それならば「もしドラ」の高校野球の女子マネージャーのほうがよっぽど優秀だといわなければなりませんね。

「顧客や市場について、企業の人間が知っていると考えていることは、正しいことよりも間違っていることのほうが多い。顧客を市場と知っているのはただ一人、顧客本人である。
したがって顧客に聞き、顧客を見、顧客の行動を理解して初めて、顧客とは誰であり、何を行い、いかに買い、何を期待し、何に価値を見出しているかを知ることができる」
(What the people in the business think they know about customer and market is more likely to be wrong than right. there is only one person who really knows: the customer. Only by asking the customer, by watching him, by trying to understand his behavior can one find out who he is, what he does, how he buys, how he uses what he buys, what he expects, what he values, and so on.-“Managing for results”)

すでに身内の民主党からも数多の非難轟々の菅首相ですが、
あの横粂議員もついに民主党に三行半を突きつけましたね。

これ以上恥の上塗りをせずに、菅首相の一日も早い退陣をお勧め致します。