5・11デモ集会
この日は将来、一つの大きな転換点となった日として、歴史に残るだろう。
いつの時代でも、同時代に生きる人々には、なかなかことの重大さがわからないことが多いものだ。
5月11日、「日米同盟強化と普天間基地移設問題の即刻決着を求める会」主催のデモ集会に、わたしも仲間とともに、参加させていただいた。
数多の協賛団体のなかに、幸福実現党東京本部、同沖縄本部も入っている。
平日の、雨天にも関わらず、会場の日比谷公園大音楽堂は、入りきれないほどだった。
3000人ほどだろうか。
わたしたちは午前3時に白山市を出発、会場には1時間ほど前に到着したので、前の方に陣取ることができた。
先日の沖縄県民大会に続き、昨日も、沖縄では基地縮小を求める大会があったようだ。
基地反対を主張するデモや集会は、頻繁に報道されるが、
私たちのように、日米同盟強化と辺野古移転を訴えるものは数少ないのではないか。
これは報道にも問題があるかもしれない。
事実、私たちのデモおよび国会請願も、国内のメディアにはほとんど取り上げられなかった。
米メディア、Stars and Stripesでは報道されたようだ。
日比谷公園を出発し、歩くうちに雨はやみ、晴れてきた。
そして国会議事堂前で請願。
参議院議員の大江康弘先生が、請願書を受け取って下さった。
とてもさわやかな方だな、と思ったが、その時は、大江先生がわが党に入党されるとは、思ってもみなかった。
米軍出ていけ、基地は要らない、といったメッセージを送り続けていては、日米同盟に深刻な亀裂が入るだろう。
なにより、外交は、最強国との同盟が基本なはずだ。
アメリカは、もちろん、自国の国益にかなうことだからではあるが、
同盟を結んでいる以上、いざとなったら日本を守る気持ちで基地に来ている。
それを、出ていけ、というなら、誰が日本を守るのだろうか。
鳩山首相がようやく気付いたと仰っているように、
米海兵隊は、沖縄と日本を侵略から護る強力な抑止力となっている。
日本のみならず、韓国や台湾の有事にも備えている。
某経済評論家が、海兵隊は、真っ先に適地に上陸する、即ち攻撃のための部隊であり、抑止するためのものではないというようなことを仰っていたが、
強力な攻撃力があるからこそ、抑止力になるのである。
防御しかできないなら(今の自衛隊がそうである)、侵略されてからでなければ反撃できない、即ち抑止できないのであるから。
良識ある、日本国民の多くは(その声がなかなか届かないのではあるが)、日米同盟の堅持を望んでいる。
そして、そうした問題意識をあまり持っていない人たちは、情報が正しく伝えられていないことが多いと思われる。
中国政府の実態、チベットやウイグルの実態を知るならば、全体主義国家の覇権下に入って、言論その他の自由がない世界に生きるより、
種々問題がたとえあったとしても、自由と民主主義というものがまだまだ機能しているアメリカとの同盟を堅持したほうがいいということは自明だからである。
自由か平等ならば、迷わず自由を選ぶべきである。
自由よりも平等を選ぶならば、自由は必ず死滅する。
平等→結果平等→貧しさの平等、となっていく。
奴隷や家畜のごとくではなく、人間らしく生きたいならば、やはり自由を選ぶべきである。