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July
宗教と政治について(4)
世を捨て、悟りを求める道ばかりが宗教の道ではない。 世の多くの、迷い、悩み、苦しむ衆生を尻目に己ひとり、悟りを得たとて、何になろう。 そういう思いで、親鸞は比叡山を降りたに相違ない。 日蓮も己が教勢拡大ばかりを望んでいたならば、 在家信者わずか数百名の教団規模の時期に、 鎌倉幕府相手に法難覚悟で国難来襲を叫ぶ必要はなかった。 己ひとり、あるいは自らの教団の利害を超えて、 世のため人のため、神仏の理…
世を捨て、悟りを求める道ばかりが宗教の道ではない。 世の多くの、迷い、悩み、苦しむ衆生を尻目に己ひとり、悟りを得たとて、何になろう。 そういう思いで、親鸞は比叡山を降りたに相違ない。 日蓮も己が教勢拡大ばかりを望んでいたならば、 在家信者わずか数百名の教団規模の時期に、 鎌倉幕府相手に法難覚悟で国難来襲を叫ぶ必要はなかった。 己ひとり、あるいは自らの教団の利害を超えて、 世のため人のため、神仏の理…
10代の頃、私は政治家になりたいと思った。 世間知らずの少年の目には、世の中はいろんな矛盾や不条理で満ちているように見えた。 政治家となって、世の中を変えていきたいと思った。 しかし、どうやったら政治家になれるのか、皆目わからなかった。 政治家の家庭に育ったわけでもなく、地縁も血縁も資金もなかった。 それは妄想に近かったかも知れない。 縁あって大川隆法総裁の教えに出会い、幸福の科学に奉職し、宗教家…