「天・地・人」で有名になった直江兼続。上杉家の家老であり、文武兼備の智将といわれる。
私も尊敬する武将(政治家)の一人である。

原作もテレビも残念ながら見ていないので、紹介されているかどうかわからないが、伊達政宗に対して、次のような逸話がある。

政宗が、天正大判を諸将に見せびらかし、それが兼続のところに回ってきたとき、兼続は扇子で受けた。政宗は兼続が陪臣のため遠慮しいてるのかと思って、「手にとってかまわぬぞ」と言うと、「この手は軍配を握る手。このような不浄なものは触れない」と言って、扇子でポンポンと羽根突きのように付いて、政宗に返した、という話。

また、城中の廊下ですれ違ったのに挨拶をしなかった兼続を政宗が無礼であると注意すると、兼続「おお、これは伊達殿。戦場では(逃げる)後姿しか見たことがないので、つい気づきませんでした」と。
弁舌爽やかに切り返す。奥州の雄、独眼竜も形無しである。

彼は、禅僧との交流を深め、中国の史書や古典などを積極的に集めたり、文禄元(1598)年、朝鮮の役の際には、貴重な書物を持ち帰ったり、仏教とも縁が深い。兜の前立ての「愛」の字は、愛染明王か愛宕権現をあらわしたものとされる。

陪臣の兼続に比べ、政宗は大名であり、現代でも人気はある。仙台市の基礎を築いた、有能な大名であっただろうが、ようやく戦国時代が終わりを迎え、日本が平和に向かおうとしているときに、東北で暴れて時代を逆戻りさせようとした、ぶっ壊し屋の一面もあったと思う。
結局、その先の日本のビジョンが見えず、ただむき出しの自我のままに暴れていた面があるのは否めない。
なんとなく、現代日本の東北地方で、王国を築いている「あのお方」に似ているような気がするが、きっと気のせいだろう。

人権擁護法や、永住外国人への地方参政権付与などの、全体主義政策、売国政策を通そうとしている政権の、陰の実力者、まさに日本をぶっ壊そうとしている「あのお方」を向こうに回して一歩も引かない、むしろ過ちを指摘して鮮やかに切り返すことができるような、兼続のような智勇兼備の政治家の出現が望まれる。


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